ツボって何?


写真提供  国立ブカレスト大学 ドミトリスク教授

ツボとは、身体表面上にある特別な場所で鍼灸治療では、病気を診断するためにとても大切なポイントであり同時に治療を施すところでもあります

人体には、経穴と呼ばれるツボが約350個あります。そのツボは人体上にランダムに存在するのではなく関節に沿って、又はその近くに多くします。

ここで背骨を例に取ると、その背骨は一本の柱の様な骨ではなく、真珠のネックレスのような小さな脊椎と言う骨が連なっているのですが、その連結部(関節)に一致して水平に横並びにツボが並んでいるのです。

背部に真横に5個が並び、胸腹部に5,6個並びます(図参照>

私達の身体は関節によって色々な動きを行っていますが動けるが故に歪みが生じる可能性も高いのです。

その部分に歪みがあればツボとして反応が現れます。
反応が無ければその部分に歪みが無い、
即ち健康な状態だと判断します。
ツボがあるとはどの様な状態かと言いますと、指頭でその部を軽く押すとその皮膚面が陥凹する、いかにも頼りなく、空虚でペコンと凹んだ感じがするのです。

鍼灸古典書(黄帝内経=素問・霊枢)もツボの事を「孔」とか「穴」などの字を使って説明しております。
又、ツボを押されている人は、少し痛みを感じることが多いようですが、快痛とでも言いますか、とても気持ちの良い痛みなのです。

鍼灸の臨床で説明しますと、私達が身体の不調を感じる時まず第一にその身体に歪みを生じている。・・・と考えます。
人の身体を「饅頭」(まんじゅう)に例えてみると、中身の「餡」(あん)に相当するのが内臓諸器官、「皮」に当たるのが皮膚や骨格、筋肉系です。
我々鍼灸師の先達はその「皮」の歪みの存在に気付き、又その歪みを正す事で身体の不調を取り除く事が出来るのを発見したのです。

結果、その「皮」の観察に全精力を傾け「餡」はいわばブラックボックス化して内臓の解剖学を必要としない医学を造り上げたのです。

(骨格の研究はツボの場所を確認するために重要ですが)
必要としないのですから、東洋医学の古代解剖図を見て医学としての未発達と嘲笑するのは誤りです。

そして、その「皮」の部分の歪みを効率よく調べる為に「ツボ」を利用するのです。
どことどこの「ツボ」に反応〔異常〕が出ているか、又どの「ツボ」には反応がないかを調べて、その歪みのパターンを判断します。(鍼灸治療における診断です。)

そして反応の出ている「ツボ」は治療の「ツボ」にもなる事は経験で判っていますので、
その状態に応じて鍼や灸などを施します。

それで「皮」の歪みがなくなれば、その鍼灸は効いたことになります。
勿論、気分も良くなります。
ですから我々はその反応が現れている「ツボ」を
全精力をもって探し出し、且つ細心の注意を払って鍼灸を行う。

その全てがうまくいった時、期待通りの治療結果が得られるのです。

鍼灸医学は病気をその「皮」の調整だけで対応する医学ですから限界もあります。

当然のことながら外科的治療が早急に必要な疾患等には不適応です。しかし今日においても西洋医学はこの「皮」イコール人体の表層の変化の重要性には全く気づいていません。

「○○に効くツボ」と言うのはつまりは「○○の症状の時、身体によく現れるツボ」という意味で身体表層観察の長い歴史から得たデータが生んだ知恵です。この身体の表層の詳細なチェックに関しては東洋医学の歴史と実績に軍配が上がります。

次ぎにもっとツボを探ってみましょう! 

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