★胃・十二指腸潰瘍のツボ★

名前 = K・M
性別 = 男性
age = 30to39
メッセージ = 胃潰瘍になったことがありますが最近胃酸過多で再発しそうです。胃酸を抑えるつぼがあれば教えて下さい。


K・Mさんへ
胃潰瘍といえば、そのキャッチーなネーミングで私たちの耳目をとらえた「ピロリ菌」が思い出されますね。
ピロリ菌の正式な名称は、「ヘリコバクター・ピロリ」 で胃の出口(前庭部:ピロルス)で発見された、螺旋状 (ヘリカル)の細長い細菌(桿菌:バクター)という意味だそうです。
大き さは約1〜2μm(1μm=1/1000mm)で、数本のべん毛を回転させながら胃の中 を動き回るらしいので、ちょっと絵的にも凄いものがありますね。

これが
悪名高いピロリ菌

胃の中は胃酸が分泌され強酸性状態にあるので、どんな細菌もこの強い酸によって溶かされてしまうので存在出来ないと考えられていたのです。
ところがこのピロリ菌は胃の中の尿酸を分解し、アンモニアを 発生させることが出来る「ワザ有りの細菌」なんですね。(アンモニアはアルカリ性なので、胃酸を中和します)
つまりピロリ 菌は自分自身で作り出すこのアルカリ性のアンモニアによって強い酸から身を守っ て胃の中に住んでいるのです。

確かにピロリ菌を除去すると、胃・十二指腸潰瘍の発生率は1/10近くに減少するらしいので、この菌のチェックも侮れないのかもしませんが、 胃がんに関しては除去すると逆に胃の入り口付近のガン発生率が高まるというデータもあるらしく、まだまだピロリ菌の正体は未知なる部分が多いらしいので、この際は触れずにツボ治療法のお話を進めましょう。


胃・十二指腸潰瘍は誰でも知っている病気で、男女共どの年齢層にも見られるのですが、やはり数値的には青年〜壮年の男性に多いのが特徴ですね。
原因は上記のピロリ菌から遺伝的素因〜精神的ストレスまで様々ですが、ツボ治療法では3タイプに分けて治療のツボを選択して行います。

@ 気血うっ滞型(いわゆる血の道症型)
A 熱バランス失調型
B 胃弱型

各タイプの特徴的症状

@気血うっ滞型 胃が張って痛み、上から触れるだけでも痛みが増幅する感じ。 ひどい時には胸から脇、背中まで痛みが走る。 苦いゲップがよく出る。時には吐血や血便に至る。
舌は血の道証を現す暗紫色で、時にはまだらな斑点も見られる。 脉はピンと張った細い糸を小さく弾いた感じ。
A熱バランス失調型
胃が熱く焼けるように痛む。 唇が荒れ、ノドが乾き、冷たい飲み物を好む。 尿の色が濃くなり、量が減少する。 便は堅い。口は酸っぱく、舌は黄色っぽい。 脉はピンと張って速い。
B胃弱型
痛み方はさほど強くないが、冷たい物を飲食したりして、 お腹を冷やすと痛みが増す。 従って温めると気持ちが良い。 顔色はツヤがなく、舌の色は白っぽい。 いかにも胃腸が弱そうな容貌、外観をしている。 脉は小さく沈みがち。



胃十二指腸潰瘍治療のツボ

3タイプ共通のツボ
           
● 中かん へその上7〜8センチの所。みぞおちとへそのおよそ中間点。凹みを確認する
● 内関 内側手首中央の横紋から上に向かって指幅2本分上がった所
●足三里 むこうずねの骨の外側を膝から3寸(約5〜6センチ)下がった所
お腹の病気の治療ツボで大基本である、● 中かん、●内関、●足三里はどのタイプにも必要なツボです。重症でないケースではこの3つのツボ(両手足、お腹で計5ケ所)だけでも十分に効果があります。
上の3つのツボに加えるタイプ別のツボ
@
気血うっ滞型
●期門(きもん)
乳首の真下で第六肋間にある
●行間(こうかん)
足の親指と人差し指の間の付け根の陥凹部
●隔兪(かくゆ)
第7胸椎棘突起下の両側約3センチの所
A
熱バランス失調型
◆大腸兪(だいちょうゆ)
第4腰椎棘突起下の両側約3センチの所
◆合谷(ごうこく)
手の親指の骨と人差し指の骨の交点から少し上の陥凹部
◆公孫(こうそん)
第1中足骨底部前下縁の陥凹の中に有る。肌目の所
B
胃弱型
★脾兪(ひゆ)
第11胸椎きょく突起下の両側約3センチの所
★胃兪(いゆ)
第12胸椎きょく突起下の両側約3センチの所
★三陰交(さんいんこう)
内くるぶしの上約5センチの所 腓骨内側面の後縁
※ このタイプは特に、温灸が効果的です。


上記のツボ以外にも、 胃の裏側(背中)の背骨両側で押して痛む場所(阿是穴あぜけつ)を数ヶ所探して加え て下さい。

 
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