★ 重症筋無力症治療の可能性について ★

>名前 = Y・T
>性別 = 男性
>age =40to49
>メッセージ =
現在、重症筋無力症という自己免疫疾患を患っております。
>最近、非常に業務が多忙であったため、症状が悪化し、特に腕に力が入り辛くなっております。
>ホームページを拝見いたし、連絡した次第です。
>治療の可能性についてお教えください。

 Y・T 様へ 
こんにちは!始めまして松岡です。
同じご病気の方は通院しておられませんが、貴方のご病気と進行する筋力低下、筋萎縮を主徴としている点で類似点の多い「ミオパチー」(筋肉組織が徐々に崩壊する病気)の患者さんが私の所に20年間通院(毎週1回1時間の治療)しておられますので、その方の病気の推移を例に取ってご説明させて頂きます。

この方の場合は現在も会社には通勤中ですが、残念ながら以前に比べるとやはり病気は進行しています。 ですからこの方の病気の本質自体が鍼治療で治っているとは正直なところ云えません。
しかしこの患者さん自身がいつも言われるのは「残されている筋肉の疲労が取れる」「鍼治療で身体の疲れが取れるので週1回の治療をサボると翌週の仕事が非常にシンドイ」ということです。
どの程度実際に鍼治療の効果があったかをデータで示す事は20年間私の治療を全く受けなかった場合との比較が現実には不可能な訳ですから出来ませんが、少なくとも会社勤めにおいては(何度か治療をサボると必ず翌週は仕事に成らなかったらしいので)「実り」が有った事になると思います。

確かに「重症筋無力症」は大変な難病ですが、もしも私自身或いは身内の誰かが罹患したとすれば、やはり生活の質を長く維持する為にも鍼治療は出来るだけ早く始めると思いますよ。

特に健康に問題の無い人が普通に暮らしていても加齢現象は避けられず、様々な肉体的衰えは必ず次々と現れます。数年前なら楽々と出来ていた事が何時の間にか出来なくなるのは病気で無くとも人間誰もが必ずいつかは経験する事です。この加齢による衰えを少しでも緩やかにする為に同じく週一回程度「養生」の一つとして通っている老齢の方々も当院には数多く居られます。

つまり「加齢」〜「老化」という地球上の全ての生物に等しく訪れ、絶対(!)に治らない「進行性の重い病い」(?)にも「老化」という名の「進行性の変化」、それ自体は治せなくても必ず起こる現象(老衰)を少しずつ遅らせる=「間遠く」緩やかに下降させる意味での効果は鍼灸医学の数千年の歴史(無数ともいえる人体実験モデル)から実証されていますからその様な観点(病気本体の治療はともかくも進行のスピードを遅らせる可能性)においても鍼治療はお奨め出来ると思います。

何故ならば長いスパンで「病気」や「健康」を考えて毎日のように食事療法や運動など様々な苦慮をするよりも、その日その日の生活上での「疲れを翌日に持ち越さない事」、即ち「疲れを貯めない事」が実は「元気で長生き」にはもっとも大事なのだと日々の治療活動で感じているからです。 

その為の生命(肉体)の「メンテナンス法」としては間違い無く鍼灸は第一級のアイテムである事は数千年の長い歴史に頼らずとも私自身も一時的なブームや流行り廃りに惑わされる事無く30数年間この仕事に従事し、近年こそインターネットで情報を流しておりますが、それまでは外部でのボランティア活動は別として大きな看板も掲げず治療院の対外的な宣伝は全く行なわず「口コミ」だけで延べ20万人以上の患者さんに通って頂いた事実でも実証されていると思っております。

西洋医学は日々の疲れを取る医学では無く、日々の疲れが貯まった挙げ句にはっきりとした病気に成ってしまってからでないと打つ手を持たない医学ですね。
この点は日頃からの「養生」を医学の「ファーストステップ」に置いて研究を進めた中国医学(東洋医学)と大きく違っています。

ごく個人的な感触から言わせて貰えば、彼らいわゆる西洋人(白人種)は東洋人特に日本人などと比べると格段と体力があって、元来疲れが貯まり難く、少々疲れても一晩眠ればほとんど疲れが取れてしまう丈夫な体力的遺伝子を持っている様です。
必要が有って始めて必要に応じた、その民族の需要に基づいた「医学」が起こるはずですから、彼らにとっては「養生学」など余り需要が無かったのかも知れません。
しかし返って丈夫な人ほど、不摂生を恐れず無理を重ねて「大病」に至り、時には「急逝」の可能性が高い事も言われておりますから、「養生」に勝る「治療」はないと私は思っていますが・・。


※難病はやはり何処までも難病で、話が逸脱してしまい的確なお答えに成っていなくてすみません。

 〔送信させて頂いた内容に少し加筆しました)

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