★めまいについて★

名前 = K・T
性別 = 男性
age = 50〜
> 以前、心臓の動悸.不整脈で御指導いただき今でもほとんど毎日気が付けば前腕の内側> のマッサージを欠かさず・・おかげさまで心臓がアブツクことがほとんどなくかり、> 不安を抱く事も少なくなりました。遅ればせながら、本当にありがとうございました。

> 勝手ではございますが.74才になる私の叔母も心臓の機能が弱ってきているのか、朝から> 頭がふわふわする言う事で病院にかかりましたが血圧が低いくらいでどこにも異常はな> いとの事で、以前御指導いただいた心臓の機能を高める方法を教えたいのですが、何せすでに、私の中では毎日行っている事なので、多分自己流になっていると思い、
> 今一度、正しい方法を御指導いただける様お願い致します。

尚ついでで先生のお手すき> の時間が有れば、もう二三御指導をお願いしたいのですが、私自身、10年程前、めまい> がして以来、回転性のめまいは少ないのですが、ほとんど毎日、頭がふらふらして> ひどい時は、夕方頃になると、意識がもうろうする程になる時が有ります。
> 大病院、大学病院、人がすすめてくれる病院を十数ケ所廻り、MRIも6回程とりどこにも> 異常がないから、病気になれてくださいとゆうのがたいていの病院の結論で今日に> 至っています、なにか少しでも楽になる方法がないものでしょうか。
> 今一つ四ヶ月前から右の首から肩にかけて朝五時くらいから痛さが激しく眠れないひが> 続いています。接骨院にも通っているのですが、あまり変化が有りません、なにか少し> でも楽になる方法は有るでしょうか。> まことに勝手ではございますが、お手隙の時に良き御指導の程よろしくお願い致しま> す。

KT様へ
ツボ探検隊の松岡です。
多忙で返信が遅れ失礼いたしました。早速ですが、先ず叔母様の頭がふわふわする「めまい」から説明させていただきます。「めまい」はおおまかに2種類あって、いわゆる「バーティゴ」と称されている
@「回転性のめまい」
空間自己認識を失う、つまり自己の上下左右、どの様な姿勢でいるかを感知する「内耳」にトラブルがある時に起きる「めまい」が有ります。この様な内耳性めまいを起こす病気としてはメニエール病が一番有名です。

もう一方のめまいは私の治療院の患者さんに多い、A浮遊感、浮動感、雲の上を歩いている様な自分自身がフラフラと「ふらつく」感じの「めまい」です。「立ちくらみ」もこの中に入ります。この様な「めまい」は「回転性めまい」に於ける「内耳」の様に具体的な組織障害と言うよりも概して脳の血行障害 軽度な脳虚血の状態によって起きているのではないかと思われます。
脳に入っている血管ですが、背部から上がって来ている椎骨動脈、頚部からは頸動脈から別れた内頸動脈が脳に入っています。
この椎骨動脈と内頸動脈の左右で4本の血管によって脳内の血流が維持されているのです。この後のAタイプのふらつく「めまい」は血管系、多分椎骨動脈系の方が多いかと思いますが、自律神経のコンとロールに問題があって軽度の血行障害が起きて脳に必要十分な血液が供給されていない事によって起きていると思われます。

KTさんのめまいもこのAタイプですが、夕方に成ると意識障害が起こるほど酷い状態なのですね。それが脳内の何か血管系の変異、小さな梗塞(脳梗塞です)など脳内の血管系にはっきりとした異常所見がない(検査により発見されていない)更に頚部にも小さな梗塞などが無いと言うことは血流を調整している自律神経系の異常の可能性が高いことになります。
ではどの様な状態に成ると自律神経系の血流異常が起きるかですが、簡単に言いますと単なる肩や首の凝りでも血流に異常を引き起こすことが良くあるのでます。
貴方の場合も4ヶ月前から右の頸から肩に掛けて痛みが起こっているということですから、間違いなく頚部に何らかの変異、異常があるはずです。
その変異の位置と形を明確に把握して有るべき正しい形に戻していくと先に述べました首を通って脳に通ずる椎骨動脈、内頸動脈の流れが改善されて「めまい」が消失します。
4ヶ月接骨院に通っていても変化がないとのことですが、先ず貴方の頚部に有るはずの問題部分を明確に把握(診断)出来ていない様に思われます。
明確な所見認識が無い為に的確な治療方針が立たず、焦点が定まらない曖昧な治療を繰り返し受けておられるので治らないのです。
接骨院で一年二年と繰り返し通院していても治らなない患者さんが業を煮やして我々鍼灸師の所に転院されると2,3回の治療で完治することは実に多くあります。

これなどは正に保険診療が診療所の為に有って患者さんの為に有るのではない事がよく分かる事例です。と言いますのは我々の保険がきかない治療所では数回通ってもたいした効果が無ければ、それ以上患者さんは絶対に通ってきません。
従って数回の治療でかなり大幅に患者さんの苦痛をいやさしなければ我々の仕事は成り立ちません。
つまり保険診療を行わない実費治療施設は何処も常に毎日毎日が手を抜けない真剣勝負、まさに治療は戦いです。ところが保険診療では患者さんも甘くなるのでしょうか、心が緩むのでしょうか。

私の所の様な治療院で4ケ月も通って頂いて貴方のような患者さんの痛みを取れない、治せないという事になればアッという間に悪い評判が立って廃業せざるをえないことでしょう。
4ヶ月も通っても貴方の症状が治せない技術レベルの治療所でも営業が継続出来るのは、やはり保険診療の成せる技で正直なところ非常に驚きです。余りの驚きに余談が過ぎて誠に失礼いたしました。
もとい、西洋医学では異常所見が発見出来ない、つまり骨や血管は大丈夫でも痛みや痺れなどの症状が出る事は少しも珍しくないのです。特に骨ではなく骨の周囲の筋肉に変化が起きている場合は病院の検査では何もないと言われることに成ります。

KTさんのケースも検査で発見して貰っていないだけで首から肩にかけて痛みがあると言う事で何らかの変異が頚部にある事は明確ですが、その変異部分を接骨院でもしっかりと変異として認識して貰っていない、従って治療目標が定まらず当然ながら治して貰っていない事がはっきりしています。

もう一つ、私たちが行う鍼灸治療の場合の一番の長所は頚部の変化であっても全身に投影して関連性を考えながら治療方針を立てることです。頚部の異常も全身を投影している可能性が有りますので、頸だけを見るのではなく手足や腰の変化をしっかりとチェックして治していきます。

全身の形態的、力学的バランス、熱バランス、血流の平衡バランスを整えながら治療を進めないと治らないタイプの頑固な首や肩のコリも実際には珍しくないのです。

また叔母様のケースですが、やはり脳、頭部における何らかの血行障害があるのでしょう。血圧が低いということですのでめまい症状は余計に出やすいでしょう。但し血圧が低くても同様の障害が出ない方がほとんどですから血圧が低いだけが原因ではなく、やはり頭部に十分な血液が廻らない事に拠るのでしょう。

身体の体位の変化させた時、例えば寝ていて急に立ち上がった時に短時間に自律神経調整が追いつかない結果一時的な脳貧血を起こす、それも心臓性のものであるかどうかは診察してみないことには断言できませんが、いずれにせよ頭部への血液が十分に廻らないのは一番の原因ですから、その原因を探し出して治せば良く成られると思います。

もしも私が治療をしたとして貴方の場合は年齢からもほぼ数回の治療で治られるはずの症状だと思いますが、74才の叔母様のケースは先ず一度治療を行ってみてその後の症状の変化、心臓の変化も考え、あと何回の治療で治るかを図る事に成ります。

叔母様のケースはともかく、お若いKT様の症状(意識がもうろうとする)はいつまでも放っておくのは新たな変異を誘発する可能性も否定できませんから、しっかりとした治療家に適切な診断と治療を受けられ速やかに治して頂きたいと思います。
長くなりましたのでお尋ねのマッサージ法は数日中に匿名にてホームページ上でご紹介させて頂こうかと思います。
そうすればお忘れになっても何度でもサイトからご覧になれて便利かと存じます。


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