★難聴の治療について★
名前 = A.S
男性
age = 30to39
メッセージ = 幼少期からの難聴で悩んでおります。最近2年ぐらいの間にまた聞こえが悪くなったようです。大学病院へもずっと通っているのですが治療らしいことはずっと何一つしておりません。 このままでは、どんどん悪くなっていきそうで大変不安です。 東洋医学でなにか効果が期待できる方法があればいいのですが。よろしくお願い致します。



ボ探険隊の松岡です。難聴の治療ですが、実際に貴方の身体を中国医学的診断基準で 診察してみないと何とも言えませんね。 今までの治療経験では良くなった方もおられますが、 正直言って、たいして変化の無かった方もおられるのです。しかしそれらは、すべて実際に貴方の身体を診察をしてみないと判らないのです。難聴が起きる状態に体表が変化している事が発見できましたらつまりツボ的変化がはっきり現れていれば 鍼で治す事が出来ます。この場合は見事に治ります。 難聴でありながら、当然難聴を起こす状態に体表が変化を起こしていない場合は 鍼で治療しょうがありませんから余り効果は望めないでしょう。とにかくどちらにしても難しい病気ですから、技術力のある鍼灸師でないと 上記の診断力を持っていませんから治療は困難かと思います。名医と評判のある鍼灸師を捜して 診察を受けてみてください。
中国医学は医師の個人的能力に依存する部分が多い医学ですから、(特に鍼灸技術は個人差が激しい)医学自体の持つ可能性と実際の臨床現場とには大きな乖離があります。つまりこの点で残念ながら今後もずっとメジャーには成り難い医学です。
以下に難聴及び耳鳴りのツボ治療法を紹介します。
ご参考にして下さい。


難聴治療について

難聴はほとんどのケースで、 その進行過程において「耳鳴り」が随伴及び難聴悪化症状として現れます。 従って起こっている耳鳴りの状態を知る事も診断の上で重要です。
耳鳴り及び難聴原因については、 過度の疲労やインフルエンザ、脳炎・中耳炎などの炎症疾患の後遺症、 主にストレプトマイシンなどの薬物の副作用、老人性、精神神経性のもの まで様々ですが、 ツボ治療法では主に耳鳴りの状態によってタイプを4つに分けてツ ボを選択し、治療を行います。
@ 外邪型
(風邪型)
風邪症状(発熱、頭痛、鼻水、鼻づまり)の後に現れた耳鳴り〜難聴。
舌は白っぽく、脉は細いが速い。
A肝胆型
セミが鳴く様な耳鳴りと共に、徐々に聴力が衰えていく。
肝胆証特有の精神症状(落ち着かずイライラと怒りっぽい)を伴う。 口が苦く、ノドが乾く。白目が充血している。 舌は赤いが、苔は黄色。脉はピンと張って速い。
B腎虚型
細い金属音の様な耳鳴りが多い。
腎虚症状(時々頭がぼんやりする。足、腰、あるいは全身がだるい。

脱力感、不眠等と共に耳鳴りがある。老人性難聴がこれに当たる。
舌は紅い。脉はか細く、弱い。
C薬物副作用型
ザーザー、ガーガーと雑音の様な耳鳴りがある。 大きな音の耳鳴りと共に、徐々に聴力が失われていくタイプ。 しかし、一般には耳鳴り以外に身体的症状は発見できない。
一般に @ 外邪型(風邪型)A肝胆型 が比較的治りやすく
B 腎虚型 がそれらに次ぎ、C 薬物副作用型 がもっとも手強く治し難い。
4タイプ共通の治療ツボ

耳鳴り、難聴治療の4タイプ共通のツボ は 右の画像にある耳の周囲のツボ群です。

上関  下関  聴会 耳門
聴宮 えい風 角孫 百会


百会

聴会(ちょうえ)
耳珠間切痕の前で下顎骨関節の後縁。口を開けて取穴
聴宮(ちょうきゅう) 耳たぶの付け根と下顎関節の間の陥凹部
耳門(じもん)  耳たぶの切れ込みのの前で下顎骨の下顎頭後縁の陥凹部。 口を開けて取穴
角孫(かくそん)
耳の尖端のの上で髪際の所
上関(じょうかん) 頬骨弓の上縁で側頭筋の中にある。 下関の上の陥凹部
下関(げかん)
頬骨弓下縁で下顎骨頭の前方の陥凹部。口を閉めて取穴
翳風(えいふう)
 
耳たぶの後ろで下顎角と乳様突起との間の陥凹部

翳風への鍼の打ち方)
●耳鳴り、難聴は針先は斜め上方に向け深く刺す。大きな得気が必須
.●咽喉痛には針先を咽喉部の下方に向ける
●不眠、精神安定には針先を後方へ向ける.●顔面神経麻痺には針先を顔面部に向ける
耳の周りのツボは実際に触ってツボ反応を確かめること。他にタイプ毎で以下のツボ群を加えてください。

耳鳴り、難聴 タイプ別のツボ
 
@外邪型
●大椎(だいつい)第7頚椎きょく突起の下
●曲池(きょくち)肘を曲げて出来る横筋の外側の先端の陥凹
●外関(がいかん)手首の外側の横筋の線から身体に向けて指を横に二本並べた長さ(約3センチ)の所
●中渚(ちゅうちょ)小指と薬指の間、中手指節関節後方の陥凹部
●足三里 (あしさんり)むこうずねの骨の外側を膝から3寸(約5〜6センチ)下の所
A肝胆
●足臨泣(りんきゅう)足の小指と薬指の間を足首に向けて辿り約5センチ位上がった陥凹部
●行間(こうかん)足の親指と人差し指の間の付け根の陥凹部または
●太衝(たいしょう)足親指と人差し指の間をたどり、二つの骨が出会う所
B腎虚型
●関元(かんげん)へそ下を親指以外の4本指の幅だけ(3寸)下がった所(温灸でも良い)
●腎兪(じんゆ)第二腰椎(腰のくびれた所)棘突起下の両側約3センチの所、
●太谿(たいけい)内くるぶしとアキレス腱の間の陥凹
●湧泉(ゆうせん)足の裏の中指と人差し指の間の延長線上で一番窪んだ所(指圧で良い
C薬物型 中渚(ちゅうちょ)小指と薬指の間、中手指節関節後方の陥凹部
●曲池(きょくち)肘を曲げて出来る横筋の外側の先端の陥凹部
●足三里(あしさんり)むこうずねの骨の外側を膝から3寸(約5〜6センチ)下がった所
 
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