★ 舌のしびれ ★
名前 = H・Y
性別 = 女性
age = 40to49
メッセージ =
> はじめまして。
> 私の母は数年前から舌のしびれで苦しんでおります。
> 大学病院でも原因は分かりませんでした。
> 舌は乾燥気味で白くひび割れています。
> 食べ物の味もよく分からないといいます。
> 先生のアドバイスをいただければ幸いです。
> 宜しくお願い申し上げます。


ツボ探検隊の松岡です。
返信が遅れて失礼いたしました!

さて、早速ながら、お母さまの「舌のしびれ」ですが、実を言えば、私どもが遭遇する患者さんの愁訴としては、痺れに限らず、舌のトラブルは、よくある、珍しくないものなのです。
そして、案外と簡単に治るケースが多いのです。
「舌のトラブル」は、鍼灸治療の隠れた「適応症」の一つとしても良い、と思います。

舌の病気は「心臓」の仕業(しわざ)と、中国医学では何千年も前から、断じているのですが、心臓に問題アリと言っても、必ずしも心電図に現れる類の異常とは言い切れません。様々なストレスで心臓に負担が掛かっていたり、左胸の筋肉(大胸筋)が固く凝って、血行不良になっている場合も有ります。
しかし、現実に私どもが、心臓の機能を調整する「心経」「心包経」という前腕にあるツボに適切な刺激を与えると治ります。

私自身も、疲れると、よく舌先に赤い粒々が出来て痛んだり、舌端が切れたりするのですが、いつも心経のツボで直ぐに痛みが止まり、間もなく粒々が消失して治ります。昔の人は凄いな〜と思うばかりです。

また、度々、この様な舌のトラブルが発生する人は、一般に舌の両サイドに歯形の凹みが残っていたりします。
舌は、口内では常に歯に強く当たっている状態にありますが、歯に圧迫された痕跡などは、舌に凹みとなって残っていないのが普通です。(舌が血の色で赤いことを意味するように、すこぶる血行が良い、回復力の強い場所です)
しかし、身体に何らかの問題がある場合は、舌の特に両側のカーブ上に歯形が常に残っているのです。
これは、つまり、舌先の血液循環や水分代謝など、舌を一定に維持する要素の何かが欠けている事を意味しています。

例えば、腎臓などの病気で水分代謝が滞り、むくみのある足は、指で強く押し、すぐに指を放しても凹んだままで、なかなか元に戻りませんが、これの舌バージョンもあるということです。

この舌先の代謝を改善するのが、血液循環を促す、心臓のツボと言うことは、あながち、飛んでもない発想でもない、とご理解いただけるのではないでしょうか?

何年も痺れが続いていると言うことですので、本来は、やはり鍼灸師に全身を診て貰って欲しいところです。
何故ならば、舌の痺れ以外にも、顔色が良くない、疲れやすいなど、色々な全身症状があるはずだからです。
そもそも、中国医学では、心臓が弱るには、その前に、肝臓や腎臓に消耗があった事を意味するので、全身チェックが必要だと思われます。

さて、少しでも舌の痺れを減らすために、ご自分で出来るツボ療法として、手指のツボが探しやすくて即効があるので良いでしょう。手指の画像を添付します。中指の先に舌のツボがあります。

爪楊枝の反対側の尖っていない部分で、中指の画像の黒丸の辺りを、軽くこすります。
すると、その辺りが徐々に、敏感になってきます。一番敏感に感じる部分から、更に刃物で刺された様に痛むポイントを見付けて、そのまま痛みに耐えて10秒間押します。ツボが当たっていれば、舌の痺れが直ぐに消失します。
ツボを確実に当てるのが、案外難しいので、熱心に探して下さい。ピッタリ当たると、速攻します。
後は、再発を防ぐために中指の画像にある点を加えます。

もう一つは、中国式の身体のツボで、手首の関節の小指側ラインに心経のツボがあります。舌にトラブルが有れば、押すと非常に痛みます。これを見付けて、アルミホイルを直径3oほどに、丸めて絆創膏で貼るか、温灸で刺激してみて下さい。

            
                                                           09.06.13
 


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