★多汗症のツボ★
名前 = H.S
男性
age = 30to39
メッセージ =多汗症で悩んでいます。 何か効き目のあるツボはあるのでしょうか?


どうも返信が遅くなってすみません。では早速ながら多汗症のツボについて行きましょう。 えっと「多汗症」はですね、中国医学では総じて「汗症」って言ってますね。気温が高い訳でも厚着でも無いのに周りの人と比べて汗を沢山かく人を指します。風邪に代表される感染症、自律神経の失調、内分泌疾患〔バセドー、更年期障害など)、精神的疾患などの時にもこのような状態に成ります。そして中国医学では汗の出方や様子によって幾つかに分類して対策法を考えています。
ちょっと動いても汗がでるのは「自汗」。寝ている時に出るいわゆる「寝汗」は「盗汗」と言います。身体の油が絞り出されているように、テカテカ・ベタベタした汗を「脱汗」。いわゆる「冷や汗」は「戦汗」。汗に黄色い色が付いていて白いシャツなど染まって見える汗は「黄汗」とも言います。どちらにしても不要な「汗」をかくのは「体力が弱っている」事を示しています。

◆中国医学的多汗症の分類◆
@ 外感症 風邪に代表される感染性疾患による汗
A 虚弱症 体表(皮膚)の防御力、順応力、適応力が弱く些細な気温の変化でも風邪を引きやすい人の汗。
B 陰虚症 :「水液バランス」が崩れたタイプ。痩せている人が多い。
眠りが浅く多夢、寝汗をかく。普段から尿量が少ない。「寝汗」タイプ
C 陽虚症 「陽気」不足。身体の芯が冷えて内臓の働きに悪い影響を与えているタイプ。太り気味でおしっこが近い。少し動いただけで汗が出るタイプ。「自汗」が多い
D 湿熱症 体外から、又生命活動により体内で発生した湿気、熱気が発散、収拾されず身体に長く留まり「肝臓、胆嚢」の循環疎通を欠いてしまっているタイプ。「黄汗」をかく。


汗症各タイプの治療ツボ

★各タイプの治療に適したツボ★
全てのタイプに使うツボは「合谷」と「復溜」です。
「合谷」は鍼灸治療で最も良く使うツボの1つで、つまり多くの症状に効く便利なツボです。主な効果を並べても頭痛、歯痛、鼻炎、喉痛、腹痛、便秘、生理痛・・・etcと本当に多彩ですが、実は「汗」の異常にも高い効果が有るのです。「多汗症」ばかりか「無汗症」も治療します。つまり身体の水分代謝を含めた様々な代謝異常、不具合を元に戻そうとする働きがあるのですね。このツボは手の親指と人差し指の間にあります。人間の人間らしい行動である手を使う行為はまずほとんどがこの二本の指が中心になって行います。 ですからこの部分は人間の脳の最も重要なコントロール下にあると考えて良いでしょう。実はこれは逆に脳が受け取っている身体情報の多くがこの部位に表現〔開示)されている可能性をも示しています。
※早い話「ツボ」=「鍼灸医学」の効果を信じるかどうかは、身体と脳の中枢が双方向に情報を交換し合っているという理論を認めるかどうかの一点にかかっている訳です。
ですから脳の重要なコントロール下にあるという事は逆にこの部位に対する刺激情報は直に脳の中枢に送られるはずです。人間の行動の基本である「手」を動かす動作の、その又基本の親指と人差し指を動かす基点(力学的には支点)部分がつまり最も効果の高いツボ「合谷」であると考えるのは(実はこれは全くの私見なのですが・・)論理的にも整合しますよね。ツボを使う治療がまだまだ異端でオカルトまがいに扱われるのも、未だ現代の最新医学においても脳の仕組みや働きの99.99%は全然解明出来ていないと言われていますから無理無いのかもしれません。もう1つの汗のツボ
「復溜」は腎経というルート上に有り、やはり水分代謝異常を治すツボです。寝汗、多汗症以外でも足のむくみ、水のような便、腹水なども治療します。画像は下のほうにまとめています。

これらのツボの刺激方法はゆっくりじんわりと指で押す方法、米粒、スナップの凸面などの突起物を貼る方法、お灸〔千年灸などの温灸で良い)等々がありますがご自分のやりやすい方法を思考錯誤しながら刺激して下さい。特にCの陽虚症の方などは身体が冷えているのでお灸が一番相応しいです。どのタイプの方も面倒ですが、この症状にはやはりどちらかと言えばお灸が良いですね。

@ 外感症 ●大椎(だいつい)
頭を下げて首の付け根の一番飛び出した背骨〔第7頚椎)の下
●曲池(きょくち)
肘を曲げて出来る横筋の外側の先端の陥凹部
●合谷(ごうこく)
親指・人差し指の手背間で人差し指・中手骨橈側の中点

●復溜(ふくりゅう)
アキレス腱の前縁
A 虚弱症 ●肺兪(はいゆ)
第3胸椎きょく突起の下で左右約3センチの凹み
●合谷(ごうこく)
親指・人差し指の手背間で人差し指・中手骨橈側の中点

●足三里(あしのさんり)
むこうずねの骨の外側を膝から3寸下(約5〜6センチ)
●復溜(ふくりゅう
アキレス腱の前縁

B 陰虚症 ●水分(すいぶん)
身体の正中線上でへその上約1.5センチの所
●膏肓(こうこう)
第4胸椎棘突起の両側約6センチ。肩甲骨の内側へりの所
●合谷(ごうこく)
親指・人差し指の手背間で人差し指・中手骨橈側の中点

●復溜(ふくりゅう)
アキレス腱の前縁
C 陽虚症 ●中完(ちゅうかん)
へその上7〜8センチの所。みぞおちとへそのおよそ中間点。凹みを確認する

●腎(じんゆ)
第2腰椎棘突起の両側約3センチ
●気海(きかい)
へその下約3センチ強の所(凹みを確認すること)

●関元(かんげん)
へそ下を親指以外の4本指の幅だけ(3寸)下がった所
●合谷(ごうこく)
親指・人差し指の手背間で人差し指・中手骨橈側の中点
●復溜(ふくりゅう)
アキレス腱の前縁

●三陰交(さんいんこう)
内くるぶしの上約5センチの所 腓骨内側面の後縁
D 湿熱症 ●肝兪(かんゆ)
第9胸椎棘突起下の両側約3センチの所
●胆兪(たんゆ)
第10胸椎棘突起下の両側約3センチの所
●陽陵泉(ようりょうせん)
膝骨外側下(腓骨頭下方)の陥凹部

●合谷(ごうこく)
親指・人差し指の手背間で人差し指・中手骨橈側の中点
●復溜(ふくりゅう)
アキレス腱の前縁
骨格図よりも分かり易いかも知れないと思いまして珍しく筋肉図にツボを載せて見ました。
●大椎(だいつい)●肺兪(はいゆ) ●膏肓(こうこう)●肝兪(かんゆ)●胆兪(たんゆ)●腎(じんゆ)
●大椎(だいつい)
頭を下げて首の付け根の一番飛び出した背骨〔第7頚椎)の下
●中完(ちゅうかん)●水分(すいぶん)●関元(かんげん)●気海(きかい)
●合谷(ごうこく)●曲池(きょくち) ●足の三里(あしのさんり)●陽陵泉(ようりょうせん) ●三陰交(さんいんこう)●復溜(ふくりゅう)



 
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