★鍼治療後の過ごし方について
名前 =Tetuya
性別 = 男性
age = 30to39
メッセージ =
鍼治療を受けた当日の過ごし方について教えて頂きたいのですが

現在、腰痛のため週に1回鍼治療を受けています。
治療後(当日)は、積極的に動いた(ウォー キング、ストレッチ等)方がよいのでしょうか、それとも、安静(日常生活程度の動き)にして おいた方がよいのでしょうか。
痛みの度合いにもよると思いますが、慢性腰痛で、毎日1時間の ウォーキングができるが、重い荷物は持ち上げられないといった状態です
(30歳、男性、ス ポーツ経験豊富)。

鍼治療の理論上はどちらの方がより治療効果があがると考えられるのでしょ うか。
もちろん個人差、年齢差はあるとは思いますが。


Tetuyaさんへ
ホームページ見てくださってありがとう!

早速ですがご質問に関して

治療後にどのように過ごすべきかは本当はよく判っていないのです。
つまり鍼治療の治癒機転そのものも不明な点が多い訳ですから、 その治療の前後をどうするのが最も良いかが判るはず無いとも言えるのですね。

(血行が良くなる〜白血球が増える〜免疫力を高める、或いは自律神経が調整される云々から始まる解説は現代科学で今のところ説明可能な範囲での鍼の効果のごく一端を示しているに過ぎません。

それなら他の物理療法でも十分可能なはずです。 「針」などと言う鋭利な刃物にも似た鉱物を身体に刺す、見るからに非科学的で野蛮な治療法がそんな他で代用できる程度の効果では現代まで継承されませんよ。 効果の本質は全く別のところに在ると考えて下さい。 将来において生命の謎が解明され同時に生物学と物理学の双方を結びつける法則が発見された時こそ鍼が世界標準に成るときでしょうね)


と言うことで治療前後の過ごし方については諸説あるのです。

一般的なマニュアルでは治療前後2時間程度は食事や入浴、 激しい運動を避けると言うものがありますが、 まず鍼灸治療は治療自体が技術者によってまったく方法や治療時間が違いますからこの点からも本当は一概に言えるはずもないのです。

例えば同じ程度の体力の人なら  (そんなことがどうやって測定出来るのかとこの際、突っ込まないように!)  鍼を一回の治療で100本つまり100箇所以上刺す治療を受けた人の方が、 10箇所未満の少ないツボに鍼を刺す治療を受けた人より 長い時間の休憩が必要だとは言えるでしょう。

又10分の治療よりも1時間の治療を受けた後の方が 当然ながら身体に大きな違和感が残っているはずです。

鍼治療は鍼を身体に刺す刺激により体内で起こるリアクションを利用した治療方法ですから 数多く刺激に反応した後の身体の方がそうでない場合よりは つまり仕事量が多い分だけ疲労感があるはずですね。

しかしこれも、正しいツボ、 つまり最も大きな全身へのリアクションを期待できる場所に正確に刺した場合 (大きな鍼の響き=得気がある) と 一般に「あんまバリ」「柔整バリ」(接骨院などの鍼)のように  主に痛みなどの問題個所だけに比較的浅く刺す、 最初から身体の一部の筋肉を和らげたり血行促進だけを目的にする鍼とでは又全然違います。   後者の鍼なら数多く刺しても表面に刺すだけですからマッサージの延長線上にある刺激療法みたいなもので余り疲労しませんからほとんど休憩の必要は無いと思います。


これらを整理してみましょう。

@大きな鍼の響き=得気が起こる鍼を打って貰った場合
(皮膚表面のチクチクした痛みではなく全身的な深い痛みがある鍼)

A少なくとも30分以上は鍼を行った場合

C老人や子供及び貧血気味で体力が無い人

D鍼治療の経験が無い人

E精神的に疲れやすい人
(鍼治療を受けること自体が精神的なストレスになっている)

などの方々は治療後1時間程度は入浴や激しい運動は避けた方が 鍼の効果を十分に生かすことが出来ると思います。

治療前の過ごし方としてはこれはどなたにも当てはまりますが 食事や入浴は一時間以上前に済ませるか 入浴は出来れば事前には行わない方が良いでしょう。

(簡単なシャワー程度なら可)

入浴後は血行が良くなっていて平常時の状態とは体調が違っているはずです。 患者さんの身体の具合が悪い日常状態そのままの方が 診断も治療もより正確に行えることは確かですからね。 食事も同様に食後は胃腸など消化器官が強く働いていて血液が腹部に 多く集まり平常時の状態とは違います。


以上は鍼の効果の詳細が将来解明されたとしても多分変わることの無い
治療前後の過ごし方としては妥当な線ではないでしょうか。


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