★ 統合失調症 ツボ探検隊的(恐いもの知らず的)治療論 ★


名前 = ****
性別 = 女性
age = 30〜39
メッセージ =

こんにちは、検索サイトから精神分裂病で検索して訪問させていただいた千葉の****と申します。私の家族に去年から診断されて通院中の者がおりますので、おたずねしたいことがあります。ホームページを拝見しますと鍼治療について書かれてましたが今の状態では鍼を本人にすすめるのは難しいです。鍼とは違う精神病を改善する東洋医学の方法はないのでしょうか?


こんにちは!ツボ探の松岡です。
東洋医学でも鍼灸以外は専門外であいにくと責任を持ってご紹介するだけの知識は持ち合わせていないのです。精神病はやはり他の疾患よりは難しいということも有りますしね。もちろんいわゆる漢方薬も効果が高いのですが、私など知識不足ですし、漢方薬専門の精神科医は中国の大学病院などでは居られますが日本には居ないのではないでしょうか。それで東洋医学とは限りませんが、東洋医学的発想で私がかねてより考えております「治療アイデア」を述べさせていただきたいと思います。題して「 統合失調症 ツボ探検隊的(恐いもの知らず的)治療論」とでも言いましょうか、是非ともご一読、お試し頂ければ幸いです。
     
精神疾患の発病についての私の視覚的イメージは「仮分数の数字」です。bodyを分母、headを分子とする分数の分子(head)のエネルギー配分が過大になっている姿です。この仮分数を帯分数に変換して出来上がった整数部分が言わば「妄想」でしょうか。

もっともそもそも分母、分子の数がそれぞれ幾らであれば健康な精神状態かは明確には想定出来ませんが、おそらくそれを決定づけるのは遺伝子であろうと思っています。例えば鳥類、は虫類では分母は分子の数十倍の真分数、つまり少なくともボディ対ヘッドのエネルギー配分は二桁以上の差があるのではないかと想像しています。・ ・で、その差が際だって微少なのが人類のはずで、そしてその人類同士でも人種間、遺伝子によってその「分母数」に相当な開きが有りそうです。
という仮説を推し進めるためには肝腎の分母や分子を構成する生物内に存在する「物体エネルギー」とはそもそも何かを規定する必要に迫られます。そこで私の考えている人体の持つエネルギーとは先ず位置的に固定し機能している臓器や組織、骨格などの質量でこれを「静的エネルギー」(静的質量)とし、あと一方は物質内(体内)を流れる「血液」など回遊する「動的エネルギー」(動的質量)です。この回遊するエネルギーには血液、リンパ液などの他にも「気」と称されるガス様のエネルギーが存在していると思っています。
これらの動的エネルギーと静的エネルギーが統合されて人体の「物体エネルギー」(総質量)と仮定します。
一個の物体の重心が何処に有るかは、それぞれの生物の体型や生きている形態によって当然の事ながら違ってくるはずですが、人間の場合は生きている大部分の時間は「直立」して生活しています。ですから直立している立体としての質量の中心=重心はおそらく「ヘソの下」、いわゆる「臍下丹田」辺りではないかと容易に想像できます。また眠っている、仰臥状態ではくびれた腰の辺りに重心が来ている様にもその人体の形から想像できます。
そして正確にこの位置に正しく人体の質量の中心(重心)が置かれていれば、非常に安定した物体として機能するはずだと考えます。
これは言い換えると地球から受ける引力に対して生物として物理的に上手く整合して存在できている状態であると考えられます。 ところが、問題は先の仮分数状態です。強い引力を持った地球上生物としての人間の正しい姿は単に立体として考えた場合に同じく「物体エネルギー」の中心があくまで臍下丹田辺りに有る場合で、これが対地球における生物としての「正しいあり方」=「健康の源」だと言えるはずです。
とすればこの見地からも「病気」について考えることが可能なはずです。つまり物体エネルギーの「総質量」の中心、特に動的エネルギー質量の中心が臍下に無い場合は様々な病気が発生すると思われます。この重心が失われるアンバランス、歪みの一つの極限状態にあるのが統合失調症ではないかと思うのです。地球上生物として重心を安定させる為の動的エネルギー仮分数の改善方法には分母を増やす如く、body部の動的エネルギーを増やすか或いはそのままheadに過分に存在するエネルギーをbodyに降ろす方法が考えられます。東洋医学とはつまるところ、この為のノウハウの集積したもので、動的エネルギーの中心を有るべき位置(臍下丹田)に戻す為の様々な方法が考えられています。
例えば考え事をしながら歩いていると些細な物にもつまづき易い、つまりしっかり地に足をつけて歩いていない状態になっています。頭に過分に動的エネルギーが行っている時はこの様に足元がしっかり地球に根を下ろしていない、重心があやふやな状態になっています。
おそらく統合失調症の患者さんも歩き方がこの様に地球の重力にしっかりマッチしていない、足元が定まらない地に足がつかない歩き方なのではないでしょうか。
頭に過分に回った動的エネルギーでブレーカーが落ちだ状態に成っているのですから、治療方法は「立体」としての有るべき重心の位置に「物体」としての静動両エネルギー質量の中心を一致させる事です。
これはもちろん昔からこの様なエネルギーの偏重を重要視している中国医学の薬や鍼灸、気功でOKな訳ですが、私流の別解(治療アイデア)を考えました。

@ 片足で立つ訓練をする
重心の位置を正しく保てないと片足では長く立てません。試したことは有りませんが、おそらく重い統合失調症の患者さんは片足立ちが数秒間しかできないのではないでしょうか。原因でもあり結果でも有る訳ですが当然ながら病気を患っている多くの方はこれがしっかり出来ないはずです。

A 中腰で歩く訓練をする。
膝を曲げたまま、狂言師のようにゆっくりと床に足の裏を強くこすりながら歩く。別のイメージではヒンズースクワットをしている姿勢で足をせり出して歩く。これは全て重心の位置を下げる、意識も含めた動的エネルギーの位置を下半身に持っていく方法です。

B 四つ足でハイハイして部屋の中を歩き回る。
分母のbodyや手足の力を増やす運動。

C 腹式呼吸(丹田呼吸)を訓練する。
呼吸力を上げる(脳の酸素量を増やす)と同時に下半身に意識を下げる。


@〜Cまで目的は全て同じで頭のエネルギーを下半身に下げることでエネルギーが鬱積していた頭の風通しを良くします。そして特に「血液」や「気」という動的なエネルギーの中心を「立体」としての有るべき臍下の重心位置に戻します。
既に多くの治療ノウハウが開発されている統合失調症ですが、物理的視点から展開した上記の方法も加えると治療のみならず治療後の再発率を減らす効果を持つのではないかと思っています。

どうでしょう? 鍼灸治療よりは取り組みやすい方法でしょ! 押しつけでない感じで、「下半身がほっそりするダイエット運動」とか何とか言ってすすめて上げて下さい。 

後記
頂いたご質問への上のアイデアを書いた翌日は統合失調症(精神分裂病)治療の権威のお一人でもあられる中井久夫先生にお会いする事になっておりましたので、出掛けに急いで上記の私の回答をプリントアウトして持っていき先生に読んで頂きました。中井先生はその著作を読むと痛いほど伝わってくる「博覧強記」ぶりでつとに有名な方ですので、同じ様な発想で治療をしている精神科医が居られるかどうかお聞きしたかったのです。すると一読するや否や果たして先生が言われるのに「精神病が良くなっているかどうかを平均台の上を歩かせて診断していた病院が青森県に有りました」とか「アメリカでは回転イスに座らせぐるぐる回した後で歩かせる治療をする精神科医も居ます」とか欧米でもけっこう昔から同じ発想は有ったと教えて下さいました。実は私なりにはけっこう「奇想天外な治療アイデア」のつもりで書いたのですが、意外と昔から有る「陳腐なアイデア」だということが判明しました。さすがに中井先生の博識は凄いですね。しかし逆に言うとそれなりに歴史がある方法とも言えますので、何しろやり方は決して難しく無いはずですから是非お試し頂きたいと意を強くしたところも有るんです。
その日は中井先生より「日本、中国、インド、欧米の精神構造の違い」についてのお話を3時間余り伺いました。それから「平均台の上を歩かせて治療」する病院は青森県の「青南病院」だと聞きましたので、早速帰宅後にネットで検索しましたら、果たして良いホームページをお持ちでしたのでご紹介いたします。 「平均台」の件からも患者さんの回復の為なら薬や定説にこだわらず積極的な治療に励んでおられる優れた病院ではないかと思います。
青南病院:http://www.seijin.or.jp/bi-kango.html

中井先生のエッセイ集「家族の深淵」より、「家は、一軒一軒が玄関の匂いからして違う」〜深〜く頷いてしまいませんか?
中井先生の著作集について
三月書房:中井久夫の本


Q & A に戻る
ツボ探検隊の表紙に戻る