★インフルエンザの典型的症状
高熱・頭痛・全身の倦怠感・筋関節痛などが突然現われ、咳・鼻汁などがこれに続きます。 おおよそ1週間ほどで軽快するのが普通ですが、時には 小児の急性脳炎、脳症の発生や高齢者に肺炎を引き起こすなど決してあなどれない感染症です。

インフルエンザの流行期には、「超過死亡」という現象が見られることが確認されています。 超過死亡とは、その死因は統計上はインフルエンザとされていないが、高齢者や基礎疾患を有する者の死亡率がインフルエンザの流行に伴って上昇する現象でWHOでは、インフルエンザ流行の指標としてこの現象を採用しています。
つまりインフルエンザとは「死亡することのある流行性疾患」としての認識が必要なのです。

ウイルス感染症のツボ療法のポイントは、この様な激しい症状を一気に抑える効果を狙った瀉血法を取る事にあります
瀉血(しゃけつ)とは太い針を刺し血液を数滴絞り出す方
法でインフルエンザだけでなく多くの伝染病、様々な急性症状に効果があります



数滴と言えども皮膚を傷つけてまで人体にとって最も大切な血液を出すなんて、非常に野蛮な治療法だと思われるかも知れません
ね。 しかしだからこそ人体内部に波及効果の高いツボから血液を絞り出すとほんの少しの量でも身体は出血に対して大きな変化を起こします。 この時に 人体が起こしたリアクションの勢いとパワーで免疫力(自己防衛力)が刺激され、その後のウイルスとの戦いを大変有利に展開させることが出来るのです  消毒さえ確実にやれば誰にでも数分間で出来るのですから、特に高熱で激しい症状のときこそ試して下さい
※瀉血療法の効果に関しては「Q&A]ページ内の「突いてはいけないツボ」でも考察していますので是非ご参照下さい。



@安全ピンの針の先をガスライターの炎で焼いて消毒します。
A消毒した針先を黒点で印したツボに一気に素早く”1ミリ”ほど刺します.
Bすぐに針を抜いて刺した部分の指先をつまんで血液を数滴絞り出します
両手親指の爪の生え際より2ミリほど外側2点と真下2ミリほどの所
親指のツボは主に咽喉〜呼吸器に効果が波及します
両手中指第一関節のシワの中央
中指のツボは主に精神科〜心臓など胸部循環器機能を高めます

C今度はツボ押し棒でゆっくり先端を上に向けて押します
首を曲げて大きく出た骨の下の凹みが大椎というツボです。特に発熱疾患の治療に使います。これは言い替えると人体が発熱する事でウイルスなど侵入者と戦う時の力(免疫力)を増強させる働きを持つツボであると云えるでしょう。
大椎のツボから順に背骨と背骨の間を尾てい骨の位置までゆっくり押します
押す力のベクトルは身体の中心に向けて上向き加減にして下さい

背骨全体を刺激する事で骨髄への波及効果も図ります

稀にすぐ下の第一胸椎の方が飛び出ている人もいます。間違わないようにご注意! 首を上下に曲げても固定され動かないのは第一胸椎です。 良く確かめて下さい


★鍼灸師さんへ  大椎の施鍼方法
インフルエンザの鍼ではこのツボがポイントです。(鍼は最低でも5番鍼の太さが必要)
大椎から鍼先を上向き加減にして
筋膜の直まで寸止めで入れます。 この段階で患者さんに大きく呼吸をしてもらい、一回の呼吸で10回程度の急速な雀たくを行ってください。
督脈全体(おおよそ神庭から長強辺りまで)、上から下まで鍼による重苦しく鋭い得気が響き渡れば成功です。
この感覚が無い場合はしばらく後に再挑戦して下さい


インフルエンザの各症状を抑えるツボ
これらのツボは押すだけでは効果が弱いのでスナップの凸面を粘着力の強いテープでしっかり貼りつけてください
上の@〜Cのツボを使った後で加えて下さい
頭痛 ●印堂
(いんどう)両方の眉毛の間の中央点
●太陽
(たいよう)眉じりと目じりの中間点の外側約1.5cmの所の凹み
●風池
(ふうち)後ろ髪の生え際の下で、首の大きな筋(僧帽筋)の両外側
鼻水

鼻づまり
●印堂
(いんどう)両方の眉毛の間の中央点

●迎香
(げいこう)小鼻の両外側の凹み
激しい
セキ
●尺沢
(しゃくたく)肘を少し曲げて、肘の内側に出来る横筋の親指側の凹み

セキが激しい時はここを押すと強い痛みがあります。
高熱 ●大椎
(だいつい)第7頚椎きょく突起の下

●身柱

(しんちゅう)第3胸椎きょく突起の下

※首を曲げ最も突出した骨を第7頚椎とします。その下の骨が第一胸椎と数えてくださいして
悪心
嘔吐
●中衝
(ちゅうしょう)手の中指先端の中央

●足三里

(あしのさんり)むこうずねの骨の外側を膝から3寸(約5〜6センチ)下がった所
全身倦怠感

鍼治療の場合は20分程度置針(留針)をして下さい
●曲池
(きょくち)肘を曲げて出来る横筋の外側の先端の陥凹部

●合谷

(ごうこく)手の親指の骨と人差し指の骨の交点から少し上の陥凹部


カゼもツボで治そう 痛む部位別頭痛のツボ療法
ツボ探険隊