★ 喘息のツボ治療★
名前 = A・Y
性別 = 女性
age = 30to39
メッセージ =
小学1年生の息子がいます。喘息が出ると学校を休むので学年が上がると授業についていけなくなるのではないかと心配しています。喘息について教えて下さい。喘息が出なくなるツボをお願いします。


A・Y様へ
「喘息」とは言わば慢性の肺疾患で気道(咽喉、気管、気管支)の炎症により粘膜が腫れている為に(何らかの原因が引き金になって)発作性に気道の閉塞が起こって呼吸困難になる病気です。
ぜんそく発作は気管支の炎症が強くて気道が過敏になっている時に起こります。 実際には夜間や早朝が起こりやすく精神的な理由、天候の変化、排気ガスを始め様々な物質による汚れた空気も誘因となってしまいます。又一方で慢性化しやすい病気であることも誰もがよく知っています。
しかし、実のところ「喘息」は多くの慢性疾患とは違った特異な状況にある疾病で私自身としても日頃から納得がいかない思いを抱いています。 病気の多くは科学の発達に伴い新薬が次々と開発され治療法が格段に進歩して死亡率も急速に減少しているのが普通です。
しかし、こと「ぜんそく」に関しては丸で事情が違っていて近年になって吸入剤を中心に薬がどんどん開発されたにも関わらず、むしろ昔よりもこの病気で死亡する人(喘息死)が増えているのです。昔は「喘息」で死んだ人など滅多に聞きませんでしたが、現在の日本では年間6000人以上が「喘息」で亡くなっています。
早い話、昔は「喘息」を命に関わる重病だとは誰も思っていませんでしたが、それが科学がこんなにも発達した今日、いつの間にか逆に重い「死に病い」に変身していたのです。

つまり、開発されたどの薬も喘息の根本的な治療薬ではなく、発作の一時押さえ的効果しかもたらさないにも関わらず、不整脈を誘発するなど命に関わる重大な副作用を持っているという困った問題が病気を「死に病い」に変身させた背景に横たわっているのです。
現に先頃も特定の気管支拡張剤による死亡例が相次ぎ緊急報告が世界中に発信されました。
身体内部に何らかの問題(歪み)がある為に必然として起こっている言わば表層現象でしかない喘息発作を、歪みを無視して薬で強引に気管支を広げて止めるのは根本治療には程遠く、やはり長い目で見ると弊害が大きいというべきなのでしょう。

言い換えると「身体内部に起こっている何らかの問題」つまり「喘息」を引き起こす慢性的な気管支炎の根本原因が果たして何であるかが未だに解明されていない為に画期的な治療薬が開発されていないのですね。

実はこの様な疾病には原因の如何に関わらず身体全体のバランスの崩れ=歪みを調整する事を目標として開発された中国医学がぴったしということにも成りますから現在の治療に併行してツボ治療法にも挑戦して欲しいですね。

現代医学的には「喘息」は発作の原因別に「アレルギー性」と「非アレルギー性」の二つに大きく分けていますね。一般的傾向として小児の喘息はアレルギー性が多く、成人や老人の喘息は非アレルギー性が多いと言われています。もっとも両方を兼ねた複雑な喘息もかなり有りますし遺伝的要素も大きいようです。
しかし中国医学はこれとは全く別の分類をします。どんな病気も基本的に同じなのですが生命活動の均衡を保たせている2極要素(これを「陰」「陽」と名付けています)のバランスが崩れた時に病気を起こすという考え方ですから(もちろんこれは生命活動を抽象化した考え方ですよ)喘息発作の直接的な原因を追求するのではなく、身体に起こった異常な変化は全て生命機能の何らかのバランスの崩れにあると見立てて、これを元の有るべきバランスに戻す事を治療目標とした分類の仕方をします。
つまり中国医学とは生命活動の全ての要素が過不足無く存在し、機能していれば、どんな病気も寄せ付けないという理念によって成り立っている医学なのです。
(ここにこの中国医学の可能性も限界も全て包括されているのです。)

具体的には他の疾病同様に大まかですが
@「寒性」=陰的要素の増大によるバランスの崩れ
A「熱性」=陽的要素の増大によるバランスの崩れ
B「虚性」=陰陽両要素の両方或いは一方の要素の明らかな欠乏によるバランスの崩れの3つに分けるのが普通です。
上の分類方法を見れば治療方針は一目瞭然でしょう?
足りない要素は補い、多すぎる要素は減らして正しいバランスを取り戻すのが治療ということになります。西洋医学では診断が付いても治療法が今だ発見されていないという病気が沢山ありますが、中国医学では分類(診断)が付けば即、治療方針がはじき出されるのが特徴とも言えるんですね。(逆にそれだけ診断が難しいとも言える訳ですが・・。)

「寒性」と「虚性」はよく似ていますが、「虚性」の方が病歴が長かったり他の疾患も併せ持っていたりしてより体力が劣っている状態です。「熱性」も長引くと他のタイプに変化します。もちろん実際の臨床では簡単に区別し難い混合型も多いのです。

それぞれのタイプの特徴と代表的な治療のツボを次のページでご紹介します。
実際の鍼治療ではご紹介する中国医学的なツボ(経穴)(奇穴)とは別に解剖学的部位(気管支、肺門部)にも直接的効果を狙って鍼を打ちます。又ツボも個々人の全身状態の変化に応じて変えていきますから臨床ではこの限りでは有りません。

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